【完】るーむしぇあ。
「あ、そうだ!また洗濯手伝ってくれない?昼ごはん分働いてよ!」
「了解ですっ!」
そんな思いを吹き飛ばすように、私は元気に返事をし、その返事を聞いたりっちゃんもにっこりと笑顔を見せてくれた。
りっちゃんと2人で、昨日と同じようにたくさんの洗濯物を干すと真っ白なシーツやタオルが眩しくて、私は目を細める。
りっちゃんは最後の1枚になったシーツを手に青空を仰いだ。
「いつも洗濯しながらね、患者さんたちの病気もこうやって真っ白に、なかったことにしてあげられたらって思うのよ。
だけどできないから、せめて不安が消えるようにって思いながら仕事してるの」
私は何も言うことができなかった。
……私は何かしてあげられるかな。