【完】るーむしぇあ。
例え私が考えた設定と違ったとしてもまだまだ分からない。

彼女の本性がわからないのに気を許してはダメよ陽菜。


私が愛想笑いを浮べている間に、教室の中には人がいなくなっていて、私と木下美波の2人だけが残されていた。


ん?もしかして、他には補習の人いないの?

ってことは、点数が悪くて補習なのは……私、1人……。


「佐々木さんは英語が苦手なの?」


むっ、何この勝ち誇ったような、人をバカにしたような表情。

やっぱいい人なんかじゃないかも。


でもここは冷静に冷静に。


「英語がっていうか、全般的に勉強は苦手かな。はははっ……」


「そうなの。何か得意なことが他にあるの?」


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