【完】るーむしぇあ。
ガラガラッ

「佐々木、木下、待たせたな」


……。


先生……。タイミング最低です。



"でも"の先が気になって補習なんて頭に入らないよ。


付き合ってないという事実は私を安心させたけど、結局2人の関係は謎のままだ。

むしろ謎が深まった。


ぼーっと黒板に向かう先生の後姿を眺めていたら、サッと横から小さな紙が差し出される。

もちろん木下美波からだ。


恐る恐る紙を開くと……



『でも、これからはわからないわ』



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