【完】るーむしぇあ。
たしかにそう書かれていた。
これは宣戦布告。
彼女はたしかに私に宣言したんだ。
"私は彼が好き"
だったら、私も言ってやろうじゃない!!
「木下さん!!私だって──」
「佐々木、座りなさい」
「……はい」
しまった。先生のことを忘れてた。
パーマをかけた綺麗な髪を指でくるんと弄びながら、木下美波は声を出さずに笑っている。
私はノートを勢いよく破って、芯が折れるんじゃないかってくらいの強さでシャーペンを紙に走らせた。
『私だって負けない』
戦いのゴングが鳴り響くのが聞こえた。
これは宣戦布告。
彼女はたしかに私に宣言したんだ。
"私は彼が好き"
だったら、私も言ってやろうじゃない!!
「木下さん!!私だって──」
「佐々木、座りなさい」
「……はい」
しまった。先生のことを忘れてた。
パーマをかけた綺麗な髪を指でくるんと弄びながら、木下美波は声を出さずに笑っている。
私はノートを勢いよく破って、芯が折れるんじゃないかってくらいの強さでシャーペンを紙に走らせた。
『私だって負けない』
戦いのゴングが鳴り響くのが聞こえた。