男の娘!!……じゃなくて女の子です!!

実は制服も用意してあるの♪


とか凄い笑顔で言われて否定できずに制服を受け取ってしまった

自分の部屋に戻り、制服をベッドの上に放り投げる
ふと鏡に映った自分の姿を見る
髪は肩に付かないくらいのショートカットで如何にも男の子っぽい
胸も無いとは言えないが服の上からでは無いに等しい
「はぁ…」と消えるような溜め息を吐いた
制服をチラッと見てみる

「こんなの着たら男の子にしか見えないじゃん」

着ていた服を脱ぎ、制服を着てみる
黒いズボンに灰色のワイシャツ、黒猟高校の校章が付いている黒いブレザー
鏡の前に立ち、ゆっくりと顔をあげる
鏡には顔立ちの幼い男の子が一人映っていた

「……なんか……」

"可愛い"
俗に言う"草食系男子"みたいな感じ

女の子の格好をしても冴えなかった自分
けど、この格好の自分は
輝いて見えた

この時は心の隅の隅ら辺に少しウキウキ感があったんだ

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