【短編】修学旅行の夜に
「えっとぉー…。」
いつのまにか繋がれた手。
私の頭は今、疑問符でいっぱい。
なぜここに林クンがいるのか。
なぜ奈々&寛太カップルは来ないのか。
なぜ―――――…
林クンのキャラが変わってるのか。
「さっきすっごいダルかった。」
ほら!
しかも突然言い出したし。
「あー…そうだね。
すごい困った顔してた。」
とりあえずキャラのコトは触れずに相槌をうってみる。
「マジで?ちゃんと笑ってたつもりだったのに。」
そう言ってまた林クンは苦笑した。
笑ってた"つもり"?!
ますます林クンが解らなくなってきた。