【短編】修学旅行の夜に
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「わ、わかんない……どういう意味………」
急に、
目の前が真っ暗になった。
唇に伝わる熱。
これは…キス…?
「これが答え。
…俺は芽衣子が好きだ。
ずっと、ずっと。」
信じられない…。
とっさに出たのはこの気持ち。
私だってずっと好きだった。
だから……
「……なら、」
「…え?」
「嘘なら今の内に言って…。
多分、罰ゲームとかでしょ?
キャラ変えて、嘘の告白して、…キスまでして。
わ、私は…林クンが本気で好きだから、
自惚れたくないの。」
これ以上傷付きたくない。
自惚れたくない。
早くフッて欲しい。
「…罰ゲームは本当だよ。」
ほら…ね。
予想通りなのに、涙が止まらない。
罰ゲームでも、キスしてくれたのに。