【短編】修学旅行の夜に
…………………あれ?
痛くない…。
「おい、大丈夫か?」
その声でハッと気が付いて顔を上げると、
そこには奈々の荷物を私の頭上ギリギリで片手で支えている林クンがいた。
「無理すんな。危ないから。」
そう言って荷物を棚に上げた。
「あ…ありがとう!!」
…ビックリしたぁー…。
そしてめちゃくちゃ嬉しい…。
「ね、私の荷物は必要だったでショ?」
奈々がからかう。
「…別に!都合良すぎ!!」
『うん』って言おうとしたケドやめた。
だって林クンが助けてくれなかったら絶対に私ケガしてたもん!!