Forever Love
「華恋~水野くんが放課後、図書室で待ってるってえ♪」
そう言ったのは笑顔がすごく可愛い陽菜(ヒナ)だ。
陽菜は少しくせのあるねこ毛がとても似合ってる。
ちなみに水野くんこと水野竜也(ミズノ タツヤ)は私の今の彼氏。
陽菜に伝言なんてさせなくてもメールしてくれればいいのに…なんて思いつつも
「わかったあ!☆
と、元気よく返事しておく。
まだ2限が終わったところ...ということは放課後まであと4限も授業あるぢゃん...
だるい だるすぎる…
ふっと壁に貼ってある時間割表を見上げると次は数学。
最悪…私の1番嫌いな教科。
でもここで帰れば放課後、図書室に行くことは無理なので、とりあえず竜也にメールすることにした。

「竜ちゃん、あたししんどいから帰るね(^_^;)7:00にいつもの公園で待ち合わせね☆」
…送信っと。
しんどい…なんてもちろん嘘。
ただ面倒なだけ。
まあ7:00に公園行けばおこられないでしょ。
送信して、3分もたっていないのに携帯のディスプレイには「竜ちゃん」と表示されている。

「体、大丈夫か?俺の話とかたいした事ないし、別に元気になってからでもいいぞ?」

とメールがきた。
彼が私を想ってくれていることは分かってる。それは嬉しいこと。
だけど、「たいしたことないならメールでいいぢゃん」とか思ってる部分もあるのは確かだ。
正直、彼の優しさが重かったりする…
こんなこと…口が裂けても言えないけど…(苦笑)
私は冷めているというのに、彼はこんな私が嫌ぢゃないの?とつくづく思う(笑)
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop