響〜HIBIKI〜
今日は、TAKAHIRO一人で仕事に出掛ける。


「ヨッシーが合鍵持ってるから、俺の鍵は、かなに渡しとくよ」


TAKAHIROが玄関の鍵を花奏に渡した。


「うん、ありがと」


「なんかあったら、連絡しろよ」


「うん、分かった」


花奏が玄関まで見送りに出るとTAKAHIROはニヤッとして花奏の顔に自分の顔を近づける。


「かな、ここ」


と自分の頬を指さす。


「え?」


「お出掛けのチュー」


花奏はTAKAHIROにそう催促されると、一瞬驚いたような顔をしたが、ニコッとしてTAKAHIROの頬に唇を寄せた。


「んー、新婚さんみたい。よっしゃ、今日も頑張るぞ〜」


TAKAHIROの張り切りように笑える花奏。


「いってらっしゃい」


花奏は手を振り見送った。
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