響〜HIBIKI〜
花奏がピアノを弾き終えてもTAKAHIROは、目を閉じたままだった。


「TAKAHIROさん…」


花奏が声を掛けると、TAKAHIROは目を開けた。


「なんていう曲?」


「あの、まだタイトルとか決めてなくて」


花奏は、ハニカミながら答えた。


「花奏さんが作った曲?」


「はい」



「素敵な、メロディだね。花奏さんは、この曲みたいに優しくて素敵な人かな」


「そんな…」


花奏は、頬を赤らめる。
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