響〜HIBIKI〜
「まずは、明後日のイベントが今の私の仕事だから、頑張らなくちゃ」


「うん、まぁ、まずはね。でも、かな…」


TAKAHIROは、HIROの感が当たって現実になったら、と考えるとかなは仕事を探す必要がなくなるかもしれないと思った。


「でも…?」


「あ、仕事探すってどんな仕事がいい?」


かもしれない事を心配しても仕方ないと話をすり替えた。


「うーん、ピアノの仕事が出来たら一番いいけど…」


「ピアノの仕事?そっか、それならうちの事務所で聞いてみたら?まぁ、見つかるまで、しばらくここにいていいし…なんなら、ずっといてもいいけど…」


TAKAHIROの得意な安易な考え。
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