響〜HIBIKI〜
「ずっと、って…」


「イヤイヤ、あの部屋探しとか色々大変だから、っていうか、まぁ、かなが嫌なら無理には…」


その安易な考えに一瞬ドキッとした花奏だが、TAKAHIROが自分の事を心配してくれていることに変わりはないと思った。


「ありがと。でも、部屋はちゃんと探すね。島にも一度、戻らないといけないし、色々落ち着くまでは、お世話になっていいかな」


「うん、かなにとって一番いい方法でいけばいいよ。俺が引き止めてるんだから、できる限りのことはしてやりたいし、遠慮とかしなくていいよ」


「引き止めてるなんて言わないで。私だってTAKAHIROさんのそばにいたいと思ってるんだから」


TAKAHIROは、にっこり笑った。
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