響〜HIBIKI〜
夕食後、二人はまた作業部屋にいた。
TAKAHIROは、目を閉じてじっと花奏のピアノを聞いている。
ピアノを弾く手が止まる。
「今日、出来たのはここまで…」
TAKAHIROは、まだ目を閉じている。
「…どう?」
花奏が心配そうに聞くと、TAKAHIROは目を開けて、
「うん、かならしくて、いいよ」
と言った。
余韻に浸っていたようだったが、次にTAKAHIROが言ったのは、
「かな、今度俺の詞に曲つけてみない?」
「えっ、私が?」
「あぁ、書き溜めてある詞の中から、かなの気にいったの選んでさ」
花奏は始めは驚いた顔をしていたが、嬉しそうに、
「やりたい、っていうか、やらせて。詞にメロディつけるの初めてだけど、TAKAHIROさんの詞なら、やりたい」
目を輝かした。
花奏が今まで好きでやって来たピアノだが、自分の力を思い切り活かせる場所は思ったより少なかった。
好きな人と好きなピアノの仕事が出来るチャンスを無駄には出来ない。
TAKAHIROは、目を閉じてじっと花奏のピアノを聞いている。
ピアノを弾く手が止まる。
「今日、出来たのはここまで…」
TAKAHIROは、まだ目を閉じている。
「…どう?」
花奏が心配そうに聞くと、TAKAHIROは目を開けて、
「うん、かならしくて、いいよ」
と言った。
余韻に浸っていたようだったが、次にTAKAHIROが言ったのは、
「かな、今度俺の詞に曲つけてみない?」
「えっ、私が?」
「あぁ、書き溜めてある詞の中から、かなの気にいったの選んでさ」
花奏は始めは驚いた顔をしていたが、嬉しそうに、
「やりたい、っていうか、やらせて。詞にメロディつけるの初めてだけど、TAKAHIROさんの詞なら、やりたい」
目を輝かした。
花奏が今まで好きでやって来たピアノだが、自分の力を思い切り活かせる場所は思ったより少なかった。
好きな人と好きなピアノの仕事が出来るチャンスを無駄には出来ない。