響〜HIBIKI〜
出待ちのTAKAHIROのファンに囲まれながら、移動車に乗り込む二人。


窓から、手を振りながら花奏は少し圧倒されていた。


「どうだった、かなちゃん」


助手席のマネージャーが振り返り、ドヤ顔で聞いて来た。


「何、そのドヤ顔。かなのことが話題になってるって知ってたの?」


「まぁ、ちらっと噂は耳に入ってた程度だけどね」


「かな、話題の人だって」


「意味、分かんない」


花奏にとって思いもよらぬ結果だった。


その後の、3会場でのイベントとも無事終了し、一行は最終の飛行機で東京への帰路についた。
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