響〜HIBIKI〜
ミーティングルームで、打ち合わせが始まる。


営業担当者達が、まず話始める。


「オファーが来てる仕事の内容を簡単にあげるとテレビ、ラジオ、雑誌のインタビュー、こんな感じかな」

「まずは、話題になってるTAKAHIROと共演したPVに関しての取材からだな」


出版部が手をあげる。


「あ、うちの月刊が一番先でお願いします。追加でページ入れるんで」


営業担当が花奏に直接話し掛ける。


「花奏ちゃん、こういうのはNGっていうのある?まだ、今のとこはないけど、水着NGとか、過去の写真出しNGとか」


「え、水着⁉︎」


花奏が驚いていると、すかさず吉川が間に入る。


「ま、毎回内容しっかり確認して本人と話合います。しばらくの間、自分がかなちゃんの担当やらせて貰います。多分、今、人手も足りないと思うんで」


「え、TAKAHIROと掛け持ちで大丈夫か?」


「なんとかやりくりします」


「よっしーがやる気になってるってことは、よっしーもかなちゃん推しか?」


「もちろん、かなちゃん推しです。それに、最初から関わってますからね」


「そうだなぁ、とりあえず事情も分かってるだろうし、その方向で行こうか」


花奏は、吉川がいてくれて心強かった。


会議の席では、ほとんど喋ることもなく大人達の会話が進んでいった。


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