響〜HIBIKI〜
監督から、オッケーのサインが出て戻ってくると、


「いいなぁ、花奏ちゃん。TAKAHIROと歩いてる感じもイメージにぴったりだし、花奏ちゃん、よかったら、少し撮影に付き合ってくれないかな?」


監督は、花奏が気に入ったようだ。


「えぇっ、そんなの…無理ですよっ」


花奏は、自分にそんなことが出来るはずがないと頭から断った。


「かな、こんな機会二度とないんじゃない?いい思い出になるわよ」


そばで聞いていた花奏の母は、花奏を背中を押すように言った。


「お母さん…」


「花奏、頑張ってみたらどうだ?」


現場にいた、オーナー達も賛成した。


昨日からの話の展開の早さに花奏は、驚くばかりだ。
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