響〜HIBIKI〜
〜どれだけの時を越えてみても

消える事のない胸の傷を

抱えながら生きて行くの

誰もが強くなりたい星に願う…〜


TAKAHIROの歌声が夜空に響いた。


花奏の頬に涙が伝う。


歌い終わるとTAKAHIROは、花奏の横顔をみつめた。


「かな?」


優しく声を掛けると、


「うん…ありがと。すごく幸せ。TAKAHIRO君の歌をこんなに近くで聞けるなんて、信じられない。昨日からのことも全部夢みたいだし、それにね、今の歌、一番好きなの。東京にいる時いつもこの曲聞きながら島のこの星空を思い浮かべて元気出そうって思ってたの」
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