響〜HIBIKI〜
第4話 寄り添う二人
翌日。
花奏はTAKAHIROとともに朝一で現場入りした。
打合せやメイクや慣れないことばかりで、余計に緊張する。
昨日、TAKAHIROに勇気づけられた甲斐もなくガチガチの花奏だった。
「かな、力入りすぎだよ」
「うん」
TAKAHIROが優しく笑顔でそう言っても簡単に、肩の力は抜けそうになかった。
「しょうがないなぁ」
TAKAHIROはそう言うと側にいたスタッフに目配せをした。
スタッフが立ち去り、戻ってくるとそこには見慣れた犬たちがいた。
「あ、ローズ、マリー。なんで、どうしたの?」
TAKAHIROは、花奏には内緒で2匹を連れて来て欲しいとスタッフに頼んでおいたのだった。
「ローズとマリーがいれば、少しはリラックス出来るかなと思って、スタッフさんにおばあちゃん家へ借りに行ってもらったよ」
TAKAHIROの予想通り、花奏は、2匹を見た途端急に肩の力が抜けていつもの笑顔になった。
「よし、かなちゃんそのままの笑顔で行こう」
監督も今がチャンスとばかりに張り切った。
花奏はそれ以降いつもの自分を取り戻し、撮影は順調にすすんだ。
花奏はTAKAHIROとともに朝一で現場入りした。
打合せやメイクや慣れないことばかりで、余計に緊張する。
昨日、TAKAHIROに勇気づけられた甲斐もなくガチガチの花奏だった。
「かな、力入りすぎだよ」
「うん」
TAKAHIROが優しく笑顔でそう言っても簡単に、肩の力は抜けそうになかった。
「しょうがないなぁ」
TAKAHIROはそう言うと側にいたスタッフに目配せをした。
スタッフが立ち去り、戻ってくるとそこには見慣れた犬たちがいた。
「あ、ローズ、マリー。なんで、どうしたの?」
TAKAHIROは、花奏には内緒で2匹を連れて来て欲しいとスタッフに頼んでおいたのだった。
「ローズとマリーがいれば、少しはリラックス出来るかなと思って、スタッフさんにおばあちゃん家へ借りに行ってもらったよ」
TAKAHIROの予想通り、花奏は、2匹を見た途端急に肩の力が抜けていつもの笑顔になった。
「よし、かなちゃんそのままの笑顔で行こう」
監督も今がチャンスとばかりに張り切った。
花奏はそれ以降いつもの自分を取り戻し、撮影は順調にすすんだ。