響〜HIBIKI〜
「明日で撮影、終わりだね」


「うん。かなは、もっとやりたかった?」


花奏が、少しさみしいげな表情で言うと、TAKAHIROはふざけてそう言った。


「自分の撮影はもういいって感じだけど、TAKAHIROさんがずっと、撮影だったらいいのになぁ(笑)」


冗談ぽくいう花奏。


「俺ももっとここにいたいよ」


「うん」


「なんだよ。そんな、さみしい顔しないっ」


「うん」


花奏もTAKAHIROに気を使わせないように頑張って笑顔にしようと思うが、中々そうはいかなかった。
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