響〜HIBIKI〜
TAKAHIRO撮影のみだったがかなも一日中スタッフの手伝いで現場に付き添った。


「かなちゃん、写真撮らせてよ」


休憩時間になると、カメラマンがかなに声を掛けて来た。


「記念に島の人たちの写真撮らせ貰ってるんだ。かなちゃんも是非」


「じゃ、記念に」


かなは嬉しそうに写真を撮って貰っていると、TAKAHIROが、


「じゃぁ、俺も記念に一枚お願いしま〜す」


そう言ってかなの横にたった。


「お似合いだね」


カメラマンがそう言うとかなは恥ずかしいそうにうつむいた。


TAKAHIROはかなの肩に手を回してかなの顔を覗き込んだ。


「かな、照れてるの？」


TAKAHIROの笑顔につられてかなもとびきりの笑顔になった。


そして、とびきりの記念写真になった。
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