響〜HIBIKI〜
「…発売のイベントや取材にかなちゃんに是非参加して欲しいんですけど、なんとか後押ししていただけませんか?…」
東京からは、花奏へのオファーの電話が度々掛かって来ていたが、花奏はイベントへの参加には全く興味を示さなかった。
「また本人の気が変わったら、こちらから連絡しますので、はい、よろしくお願いします」
そう言って受話器を降ろし、
「東京に行くなら、ついで行けばいいじゃない?TAKAHIRO君とあんなに仲良くしてたのに、会いたくないの?」
実は、花奏は近々東京に行く予定があった。
しかも、EX☆LEのライブ観戦の為だった。
島でTAKAHIROに出会う前から、東京の友達にチケットを頼んであった。
TAKAHIROが帰ってから、チケットが取れたと連絡が来たのだった。
事務所からの電話を毎回断るので母親も段々事務所の人が気の毒になりつつあり、呆れていた。
「自分のことは自分で決めるから、心配しないで。事務所から電話掛かって来ても余計なこと言わないでね」
花奏が何を考えているのか、よく分からない母だった。
東京からは、花奏へのオファーの電話が度々掛かって来ていたが、花奏はイベントへの参加には全く興味を示さなかった。
「また本人の気が変わったら、こちらから連絡しますので、はい、よろしくお願いします」
そう言って受話器を降ろし、
「東京に行くなら、ついで行けばいいじゃない?TAKAHIRO君とあんなに仲良くしてたのに、会いたくないの?」
実は、花奏は近々東京に行く予定があった。
しかも、EX☆LEのライブ観戦の為だった。
島でTAKAHIROに出会う前から、東京の友達にチケットを頼んであった。
TAKAHIROが帰ってから、チケットが取れたと連絡が来たのだった。
事務所からの電話を毎回断るので母親も段々事務所の人が気の毒になりつつあり、呆れていた。
「自分のことは自分で決めるから、心配しないで。事務所から電話掛かって来ても余計なこと言わないでね」
花奏が何を考えているのか、よく分からない母だった。