響〜HIBIKI〜
「ウソ、ほんとに?え、マジで?」


花奏は動揺した。


花奏達の席は、最前列のど真ん中だったのだ。


「もぉ〜、神席だよね〜。一生分の運使い果たしたかも〜」


ゆき、ゆりが興奮している。


(こんなつもりじゃなかったのに、どうしよう)


花奏は、今までと変わりなく一人のファンとしてライブを楽しむだけのつもりでこの会場に来たのだった。


(ゆきゆりちゃんには、TAKAHIROさんのこと何も言ってないし…。でも、最前列なんてありえないよ)
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