響〜HIBIKI〜
「早く、かな、呼び止めて!」


TAKAHIROは、マネージャーを急かす。


「本気かよ」


マネージャーは、冷静に考える暇もなく、


「マジだよっ」


焦るTAKAHIROにあおられ慌てるマネージャー。


アリーナ席の退場の案内が始まる前に駆けつけなければ、見失ってしまう。


TAKAHIROは、すぐにでも花奏の元へ駆けつけたい気持ちだった。


だが、グッと堪え楽屋の廊下を落ちつかない様子でウロウロとしていた。
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