響〜HIBIKI〜

そして、花奏はまたまたTAKAHIROの後押しでCDの発売イベントに出席することになった。


ゆきゆりには、色々と事情を話すことになったが、花奏は東京での滞在日程を伸ばすことになった。


翌日は、朝から事務所にむかった。


TAKAHIROとの関係は、二人とマネージャーだけの秘密だ。


ホテルからTAKAHIROの移動車に便乗して、事務所に向かった。


「かな、緊張してばっかだな」


深呼吸ばかりしている花奏を見てTAKAHIROは、あきれた。


「当たり前でしょ。TAKAHIROさんには見慣れた日常だけど、私には非日常的なことばかりなんだから。TAKAHIROさんに会うのだってまだ私には非日常なのに」


「まぁ、そりゃそうだけど、もうちょっと力抜いていかないと、最後まで持たないって」