牙龍 私を助けた不良 下
──・・・
─・・・
何やかんや言ってはいるが、まあまあそれなにり楽しみにしている私と桃華の誕生日である、6月6日がやって来た。
・・・今年で13か。
桃華や兄さんと暮らしている家のリビング、そこにおいてある大きいソファーに寝転んだまま、その正面にある机を見る。
外出先から家に帰ってきたら、玄関に置かれていた郵便物。送り主は、海外で仕事をしている母さんだ。
今年は忙しくて帰れないと言ってたから、その変わりに送ってくれたんだと思う。
開けようと思ったけど、宛先は私と桃華。だから、彼女が帰ってくるまでは開けまいと思って開けてない。
その彼女はと言えば、今年に入ったばかりの一月に出会ったという人と出掛けている最中である。
男か女かは知らないが、何となく前者だろうと感じている。制服のまま会うと言った時の表情は、いかにも恋してますな顔だった。
そして、ふわふわきゅるるーんなオーラも漂わせていたから。