牙龍 私を助けた不良 下



さっき掛かってきた電話、出ることが出来なくて、それはすぐに留守電サービスに繋がった。


聞こえてきた声に、心臓がドクンと大きく跳ねた。彼が、ここにやってくる。


次に掛かってくる電話が、会うか会わないかを決める電話になる──・・・怖い。


降りしきる雨に沈む街の中、今、彼がここに向かっている。




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