牙龍 私を助けた不良 下



「彼女は緋姫凜華と言って、桃華の双子の姉」



有宮の紹介に、黒髪は驚いたような表情をした。まぁ多分、雰囲気が違いすぎるからだろう。


よく言われていることだから、今さら気にしたりはしない。



「そっか、桃華ちゃんの姉さんか」


「・・・どうも」


「俺は桜井ひなた。狼王の幹部を任されてるんだ。よろしくな」



そう言って、彼はにこりと太陽のような笑顔を浮かべた。



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