私は彼に愛されているらしい2
その名の通りに有難い指導を受けて反省精進する時間なのだが、毒舌王子と名の知れた東芝の言葉は実に辛辣でやはりお世辞にも優しいとは言えない。
次に向けて有難く受け止めても心にくるものはくるのだ。つまりはキツイ。
「そっか、反省会か。」
「今日は定時帰りでスイーツ買って帰ります…。」
「愛あればこそよ、有紗。愛のムチをあびてらっしゃい。」
「あびたくないー。あびるって何か量が多い表現ですよね!?」
「はい!ランチごちそうさまー!」
話を打ち切るように手を合わせた舞が声を張る。時計を見ればゆっくりしすぎていたことに気付かされて2人は大急ぎで残りのご飯を食べきり手を合わせた。
「あんまり無理しないようにね。」
別れ際にみちるから声をかけられて有紗は微笑む。
日曜日の夜、改めて大輔にお礼のメールをすると、どういたしましてという短い返信以降なにも連絡が来なかった。大輔のことだ、また平日の間は何の音沙汰もないだろう。
ならこのまま仕事に没頭すればいいだけの話だ。
「持田さん、そこの会議机の予約とっておいたから。」
「はい。」
昼休憩が終わるチャイムが鳴ればすぐに昼礼が始まった。そして解散後に東芝から声をかけられて有紗はすぐにその場所へ向かう。
叱咤激励から始まった一週間はいつもよりも少し穏やかに過ぎていき、気が付けば土曜日に入ろうとしていた。
「明日合コン!?」
いつものように端末で作業をしていると横に座っていた舞から呆れたような叫び声が漏れる。
次に向けて有難く受け止めても心にくるものはくるのだ。つまりはキツイ。
「そっか、反省会か。」
「今日は定時帰りでスイーツ買って帰ります…。」
「愛あればこそよ、有紗。愛のムチをあびてらっしゃい。」
「あびたくないー。あびるって何か量が多い表現ですよね!?」
「はい!ランチごちそうさまー!」
話を打ち切るように手を合わせた舞が声を張る。時計を見ればゆっくりしすぎていたことに気付かされて2人は大急ぎで残りのご飯を食べきり手を合わせた。
「あんまり無理しないようにね。」
別れ際にみちるから声をかけられて有紗は微笑む。
日曜日の夜、改めて大輔にお礼のメールをすると、どういたしましてという短い返信以降なにも連絡が来なかった。大輔のことだ、また平日の間は何の音沙汰もないだろう。
ならこのまま仕事に没頭すればいいだけの話だ。
「持田さん、そこの会議机の予約とっておいたから。」
「はい。」
昼休憩が終わるチャイムが鳴ればすぐに昼礼が始まった。そして解散後に東芝から声をかけられて有紗はすぐにその場所へ向かう。
叱咤激励から始まった一週間はいつもよりも少し穏やかに過ぎていき、気が付けば土曜日に入ろうとしていた。
「明日合コン!?」
いつものように端末で作業をしていると横に座っていた舞から呆れたような叫び声が漏れる。