ノスタルジア~喫茶店を訪ねて~
 「田村に、好きな人っているのか?」
先生と話し込んでいたら、いつの間にか遅くなり、先生が駅まで送ってくれると申し出た。
 街灯のついた通りを、先生とふたりきりで歩いていた。
先生が、突然話を切り出してきた。
 闇に包まれた町は、ひそっりと静かで不気味だった。先生の存在が、街灯のように私の心を照らした。
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