恋しくて、
刑事になって半年、ドラマみたいなことがすぐに起きるわけじゃない。

簡単な捜査や資料の整理、なんとも地味な仕事をやらされていた。





取手「はぁはぁ、吐きました!来週の金曜日、取引があります!」


―一週間前


滝中「本当か!?組織は?」

取手「すみません。まだそこまでは…。」

滝中「そうか…。いくつだ?」

取手「2kgです。でも、下の一人に伝えられた情報ですからね。すべてとなると、それ以上考えられるかもしれないですね。」

滝中「なかなかデカくなるかもな。よし、続けて責めろ。早く人相描きのほうも準備できるようにな。」

取手「はい!」

へぇ〜、でっかいことが起こるのか。この署には、縁のないことだと思ってたけど…。

ま、俺には関係ないか。



滝中「友山!」

友山「は、はい!」

滝中「お前も捜査に出すぞ。体慣らしておけ。」

友山「え…。」
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