恋しくて、
てなわけで、俺は現場へと借り出された。


横橋「上はなんて?」

ガチャ

友山「あ、ああ。すぐに来るみたいです。それまで見張りしてろって。」

バタン

横橋「ま、常套手段だな。ほら。」

ベテランの横橋刑事だ。若い頃は少年課にいて、数多くの少年たちを説き伏せたという。本店から賞をもらったほどだ。

通称、「泣きの横さん」。

横さんは、おれにビニール袋をくれた。

中身は、アンパンと牛乳か?

横橋「BLTサンドとコーヒー牛乳だ。」

友山「え。」

横さんは、長いこと少年課に居たせいか、嗜好が異常に若すぎる。

友山「あ、ありがとうございます。」

横橋「あ〜あ、腰が痛ぇ〜な。車に乗るのも楽じゃねぇよな?」

友山「そうっスか?」

班長はきっと何も考えていない。

どうして、俺と横さんをペアにしたのか?

明らかに、バランス配分が悪すぎる。

確かに、俺は『即戦力』にはならないだろうが…。
< 4 / 16 >

この作品をシェア

pagetop