愛に服従!
「コイツ、元ヤンで学生の頃なんてひどくてよ-
1人で70人の不良相手にして全員のことボッコボコ。」
「えええっ!?」
「はははっだいぶ昔の話だよ」
早乙女さんは笑いながら肯定の言葉を口にする
(…み、見えない…人はみかけによらないってことのことだな…)
「あ、それとアンタ、『寅屋』って知ってるよな?」
水野さんが私に尋ねる
「な、なんですかいきなり…私だってそれくらい知ってますよ、
江戸時代から続いているかなり有名な呉服屋ですよね?
よくデパートとかで『寅屋展』とかやってますよね。
すご-く綺麗ですよね~!
でもあんなに高い着物、買う人なんてすごいお金持ちの人なんでしょうけど。」
「あはは、『綺麗』か。なんだか嬉しいな、ありがとう」
「え?」
(なんで早乙女さんが嬉しがるの?)
早乙女さんの意味深な発言に首を捻る