血魂の彼女[短編]
is
頭の上はそれ以来、

気にするようにしている。

「あ、ごめんなさいっ!」

宇海が女子とぶつかった。

パサリ。

「ううん、大丈夫!」

俺は教室へ戻る。

_昼休み。

「あの、阿久津くん、

今朝、宇海ちゃんとぶつかっちゃって

落として行っちゃって

渡しておいてくれないかな…」

「…通帳?」

つい手を滑らせて落としてしまう。

通帳が開いて落ちる。

5000万も入っている。

「…だめ!」

バッと通帳を閉じる、

宇海。

「拾ってくれてありがとうね」

「どういたしまして!」
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