血魂の彼女[短編]
連日そんなんで体調が非常に悪い。

新学年から皆勤賞だった部活も

休んで授業後、家へ直行。

流石に今日は何もなかった。

部活が一緒のヤツから電話。

『もしもし、大丈夫か?』

「なんとか生きてる」

『宇海ちゃんも心配してたけど』

「お前さ、宇海どこ住んでるか

知ってる?」

『聞いたことなんだけど

椿通りの付近を歩いてるのをよく見る

って言ってた』

椿通りって確か俺の家の最寄りの

駅前。

『多分通学路してるんじゃない?』

「俺の家の近く…」

『阿久津、確か駅から近いもんな』

「最近変わったことないか?」

『最近、宇海ちゃんが椿通りの夜…』

ブツンッ!

強引に切られた電話。

「おい!?」



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