小さな恋の唄
そういえば・・まゆって頭いいのか?

頭良ければカッコいいし。
悪いのなら悪いでそれもまた可愛いだろ。


「えっと・・・」

チョークを握って、黒板の前に立ち尽くしているまゆ。

分かんないみたいだな・・・

さっきの問題よりワンランクは上の問題だからな。


まゆは困った顔でこっちを向いた。
俺とまゆの目があった。

一瞬だったから違うかもしれないけど・・・目が潤んでた?


だったら俺がなんとかしてやんねーと!
てゆーか先生まゆをいじめんなよ!!


席から勢いよく立ち上がった。
みんなは驚いて、俺を見る。
まゆも、先生も。

「片瀬!座れ!!」

先生のコメカミがぴくぴくしている。
そんなことどうでもいい。

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