小さな恋の唄
なんでそんな心配してんだよ、こいつは。

俺の気持ちはその正反対なんだよ。


「緒方、とりあえず公園まで行こうぜ」

まゆはうなずいてゆっくり歩き始めた。

公園に行くまでずっと泣いていた。

ほんとは抱きしめたかったけど・・・彼氏じゃないしそんなことは出来ない。
だから俺は出来る限り我慢して、自分の欲を抑えて頑張った。


「公園だー懐かしいなぁー」

「ふぇ・・・ぐすっ」


まだ泣いてる・・・

「じゃあベンチ座ろう・・・って」

ベンチ無いよ!!!
どうなってんだよ、この公園!!

「えーっとじゃあブランコに座ろうぜ」

素直にブランコに座ったまゆ。

「ちょい待ってて?」

俺はダッシュで水飲み場に行って、自分のハンカチを濡らす。

そんでダッシュでまゆのところにもどった


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