小さな恋の唄
ちょっと聞いてみよっかな・・・

「片瀬く・・・ん??」

あたしが声をかけようとしたそのときだった。


「遼くーん!!?待ったぁー??」

「別に」


超可愛い女の子が片瀬君の腕に触れて、仲良く喋っている。

誰?あの子・・・見たこと無い・・
なんでかわかんないけどちょっと嫌だったんだ。


制服を見ると桃林中学だった。
桃林といえば有名な進学校で、お嬢様学校。


そんな人と、どんな関係なんだろう・・・??


その子はウェーブが入ったロングの黒髪で。
目がぱっちりしてて、肌が白くて綺麗。
スタイルがすごくいい。中学生なのに・・・


「私ねー今日は家に行きたいなぁー♪」

「・・・あぁ、いいよ」


家!?

「じゃあ行こっ!」

片瀬君の腕に絡みつく。

「・・・やめろって」

あれ・・??
その腕をためらいも無く振り払う片瀬君。

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