復讐ストーカーゲーム1
「……悪かったな? 別れたんだ」


秋雄を睨みながら、トーストを真っ二つに引き千切った。


「いや、知らなくて、変な意味じゃないんだ……ごめん。そうか、残念だったな――でもお前ならすぐに出来るよ!」


適当なことを言いやがって。


「彼女、女の知り合いは多い? だったらさぁー紹介してくれよ」


「……多いと思うが、聞いてみるよ。あまり期待はしないでくれよ。

お袋! 俺、もう行くわ。式場を下見して、午後くらいには帰れるとは思うから」


秋雄は慌てて口元をティッシュで拭き、立ち上がった。鞄を早速持ち、逃げ去る気満々だ。


――ふん。いいさ。彼女に直接聞くからな。
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