復讐ストーカーゲーム1
「笑うなよ! 秋雄!」


「失礼ですわ、秋雄さん。オールバックは流行っているんですよね? 

初めまして、私は白田絵恋と申します。エレンなんて変わった名前と良く言われますが、その分覚えやすいかと思います。

どうぞ、これから宜しくお願いします」


彼女は可愛い笑顔で自己紹介をしながら、俺が持つグラスに、ワインを注いだ。


思わず見とれてしまう……その洗礼されてしまうような声も、艶やかな黒髪も。苺なんて霞んで見える。


「信介と言います。乾杯」


「乾杯!」


絵恋は、にっこりと微笑み、白く細長い指でグラスを傾けた。


「信介も絵恋さんを気に入ったようだね? 私もだ。こんな綺麗な女性が嫁ぐなんて夢のようだよ。秋雄が羨ましいくらいだ!  はははっ」
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