復讐ストーカーゲーム1
「絵恋さん、絵恋さん、早く座って! どんどん飲んで下さいよ」


ソファーを軽く叩き、誘導した。


「ありがとう信介さん、ちらし寿司をお取りしますね」


絵恋のグラスにワインを注ぎ、絵恋は俺にちらし寿司をよそって、手渡した。細い指に軽く触れる。


――お、俺は今、し、幸せを感じたぞー!


「あら、信ちゃん。お母さんもワインを飲んでみようかしら。ちょっと注いでくれる?」


――チッ。一瞬で気分がぶち壊しだ。


「秋雄。結婚式は、いつにしたんだ?」


「そうだった。早く結婚したいし、来週の日曜日にしようかと思うんだけど。友引だけど、親父良いだろう?」


「家の方は、いつでも構わないが、絵恋さんのご家族はどうなんだい?」
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