復讐ストーカーゲーム1
「キョチョか……良いものは見つかったか?」


返事をしようと、ドサリとソファーに腰を掛けた。ふかふか過ぎて、思ったより沈む体に、ちょっとだけビックリする。


「はい、お蔭様で! これで頑張れる気がします!」


「ふぅーむ。なにを盗聴するのか知らんが、気をつけたまえ」


まだ孔明は暗い顔をしていた。扇を緩やかに仰いでいるが、眼だけは遠くを見つめていた。


――そ、そんなに落ち込まなくても!


「用紙を持ってきたぜー、一度記入したことがあるなら分るよな? あと、これ朱肉。身分証明書も貸してくれ。コピーさせて貰うからな」


俺は手馴れた様子でリュックから財布を取り出し、挟んである免許証をテーブルの上に置いた。
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