復讐ストーカーゲーム1
「爺ちゃんが、ぼけちゃって……

勝手に家の外へ出て、ご近所に迷惑を掛けるんですよ。で、しょうがなくね。機械に頼ろうかと。

孫の俺が命を賭けて、守ろうかと思って――泣ける話でしょう?」


クーラーは利いていたが動揺し、首に巻いていたタオルで頬を拭いた。


「ふぅーん。広範囲で放浪するんだ? 爺ちゃん、足が早いね?」


「な、なにが言いたいんですか?」


今度は反対側の頬をタオルで拭いた。サングラスの奥の瞳が見えなくて、なんだか嫌な感じだ。


「んーいやぁ? 別に~。女は止めとけよ。ストーカー規正法ってやつがうるさいんだよねぇ~」


ストーカーというワードに、体がビクッと反応をした。鼓動が早くなる。


――落ち着け、落ち着け、俺!
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