復讐ストーカーゲーム1
「孔明さん、趙雲さん。ありがとうございました! お、俺頑張ります!」


孔明はバサリと扇を開き、顔を仰ぐ。趙雲は腕のブレスレットをチャラチャラと揺らした。


「またのご来店、しくよろでぇーす!」


俺はふかぶかと頭を下げ、店を出る途中、何度も振り返り頭を下げた。2人はずっと微笑み、見送ってくれた。


なんだか勇気を分け与えてくれた気もする。


ところで、今何時だ? ……もう15時!? 


やべ! 時間が勿体ねぇ! すぐに大久保の駅に向かうぞ!


リュックに入っている道具の重さを背中に感じ、俺は駅へと小走りに向かった。
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