復讐ストーカーゲーム１

轟 睦美

秋葉原から大久保まで、この時間は総武線で１本だ。２０分くらいで容易く着く。


お腹が空いたまま、フラフラと電車の中で、１つの情報を思い浮かべていた。


『妻の睦美は駅前のスーパーエルビスでアルバイトを始めた』という一報だ。


腹が空きすぎて、思考が飛びそうになるのを堪え、巡らせた。


どうせなら食べ物を買うついでに、睦美を監視しようと考えたのだ。


――買い物をちゃんとするんだから、不自然じゃないよな？　まずは妻の様子から見ようじゃないか。


あーしかし、マジ腹減った……俺が昼飯抜くなんて有り得ない。


ぎゅるるるる、と腹から大きな音がなり、恥ずかしくなりながらもつり革を持ち耐えた。


隣の駅だからすぐだ。我慢、我慢――。