復讐ストーカーゲーム1
 こんな仕事は絶対に悟られてはならない……でも、こうなった以上は仕方がないんだよ。


リュックを置き、着替えとバスタオルを手に集める。


――サイトからは抜けられない。


死ぬか、殺すか、誰かを犠牲にするかだ……親父ごめんな。解決したら、職探すからな――。


暗鬱になる思考を停止した。


俺は階段を下り、しょうが焼きの匂いを噛み締めながら、シャワーへと急いだ。


ぬるま湯の水を浴び、明日の作戦を妄想する。


明日こそは、轟重蔵という人物をもっと深く、探りあげなくては。自宅に居てくれれば良いのだけど、外へ行かれたら付回すしか出来ない。


サッパリと洗い流し、綺麗なパジャマへと身を包んだ。
< 326 / 887 >

この作品をシェア

pagetop