復讐ストーカーゲーム1
「本当に母さんと父さんは仲が良いよね。俺も絵恋と、こんな家庭を作りたいよ」


シャケの身をほぐしながら、秋雄は言った。


「やーねぇ! 秋雄ちゃんと絵恋さんだったら間違いなく大丈夫よ。まずは家に一緒に住むんだし、お手本にしてね。ふふっ」


――絵恋さんと秋雄を交換してくれれば良いのに。


椅子に座り食べ始める。今日は鮭が3つ、お皿に載っていた。


「そーいやぁさー、絵恋さんって、以前は埼玉の方に住んでいたの?」


「ああ、そうなんだよ。祖父母がそっちで暮していたんだ。当時は借金があったみたいで、絵恋の両親は必死に返済したそうだよ。

両親が働きに出て、寂しい絵恋は教会で過ごしたんだってさ。とっても神父さんが良い人で、タダ同然の料金で祝ってくれるんだ」


大根の味噌汁を啜った。


「可愛いシスターはいた?」
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