復讐ストーカーゲーム１

　リュックのファスナーを開け道具を確かめる。ちゃんと入っている事を確認すると、また閉じた。


――早くこいつらの代金も返済しなきゃなぁ。


黒いTシャツを着こなし、ジーパンをはき、黒いキャップも取り出した。深く被り、鏡でチェックする。


今日は本格的に取り組みたいからな。目立たない格好をしないと……いけてんな。俺。


リュックを背負い、ふとパソコンが視界に入る。


張飛は頑張ってんのかなぁ？　誰かに構って貰っているのか？　……俺の気にする事じゃないか――。


帽子のツバを持ち、キュッと左右に動かし、再度深く押し込めた。


なんとなくパソコンに後ろ髪をひかれたが、ドアを開け、部屋を後にした。