復讐ストーカーゲーム1
 気持ちを紛らわすように、トーストを口に頬張った。時間が経ったパンがパサパサし、息苦しく逆効果だった。


――トルルルル……


ドキッ! メールが受信され心拍数が上がる。アイコンをクリックし内容を確かめた。


――こんにちわ、サボテンさん。良いアイデアが浮かんだんです。前に家が酒屋をしているという会話をしたじゃないですか?

そこの店でお話しましょうよ。というか飲み会? というのはどうでしょう。美味しいお酒をご馳走しますよ。


そうだな。


メールも面倒だし、かと言って顔も知らない人間といきなり電話も怖いし……タダ酒を飲めるなら、まぁいいか? サイトについてもいろいろ聞きたいしなぁ。


俺は思い切って、張飛からのナンパを受けることにした。すぐさま親指が文章を作る。
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