復讐ストーカーゲーム1
 ――お昼ね! 了解。店番は父に頼んで迎えに行きます。着いたらまたメール下さい。その時に特徴も教えて下さいね? それでは楽しみに待っています。


携帯をパチンと閉じた。


とうとう約束しちまった。


どうしよう? なんでこんなに緊張するんだ! 俺がメールで知らない人と出会うなんて奇跡だ。そうに違いない。


今まで家には、秋雄の友人なら訪れたことはあるが、俺の友人は遠慮して誰も来なかった。


いや? はて? 友達なんていただろうか? 


遠い昔の話で忘れた。そんな過去のおとぎ話はどうでもいい。今が肝心だ。俺は非常にドギマギしている。


残りのトースト1枚を口に放り込んだが、やはり水分が取られ息苦しく逆効果だった。


じゅ、準備をしなくては。
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